認知機能検査 (運転免許更新)受験対策、短期記憶の訓練法、75歳以上 (短期記憶力は訓練でよくなる、長期記憶力は遺伝で決まる、運転免許更新の認知機能検査は短期記憶が大切、一番の難関は絵 (イラスト)の記憶です。臨時認知機能検査)
「短期記憶と長期記憶」
残念ながら長期記憶は遺伝で決まる
短期記憶は訓練しだい
認知機能検査は短期記憶が
「灰色状態」
正常と認知症の境目(さかいめ)近く
こんな人は多いだろう
努力をすれば大丈夫(だいじょうぶ)
「運転免許更新の認知機能検査」を受験しました。 75歳以上で運転免許更新をするときには認知機能検査を受ける必要があります。 記憶力は自信がなかったのですが、100点満点の94点をとれました。 それには約2ヶ月の受験勉強が役に立ちました。 長期記憶力は遺伝で決まリますが、短期記憶は訓練で良くすることができます。 この認知機能検査は短期記憶が効 (き)きます。 短期記憶の訓練について述 (の)べます。
これとは別に、75歳以上で、一定の交通違反を1度でもしたときは臨時認知機能検査を受けなければなりません。
認知機能検査は、約30分間で終わります。 その後にいろいろな説明などがあります。
認知機能検査は、
(1)見当識の問題
(a)今年は何年 (なんねん)ですか? (注意:干支 (えと)ではなく、令和1年 2019年などと答えます。)
(b)今月は何月ですか?
(c)今日は何日ですか?
(d)今日は何曜日ですか?
(e)今は何時何分ですか? (腕時計などをしまうときに時刻を覚えて、それから何分くらいたったかを考えて答えます。 正確な時刻から30分以内におさまっていれば正解となります。)
(2)絵 (イラスト)の記憶の問題
これが一番難関と思われます。
いろいろな絵が16枚あります。 これを記憶する問題です。
問題は日によって、4組の内の一組 (ひとくみ)が出題されます。 この4組はパターンA、パターンB、パターンC、パターンDと呼 (よ)ばれます。 私が受験したときはパターンDが出題されました。 絵はモノクロで4枚の絵が同時に出てきます。 これを4回やって、4
X 4 = 16 枚の絵を記憶します。
分類 パターンA パターンB パターンC パターンD
武器: 大砲 戦車 機関銃 刀
体の一部: 耳 目 親指 足
花: バラ ゆり チューリップ ひまわり
野菜: タケノコ トマト トウモロコシ かぼちゃ
果物: ぶどう レモン メロン パイナップル
昆虫: てんとう虫 トンボ 蝉(せみ) カブトムシ
鳥: 鶏(にわとり) ペンギン クジャク スズメ
動物: ライオン ウサギ 牛 馬
楽器: オルガン 太鼓(たいこ) 琴(こと) アコーディオン
電気製品: ラジオ ステレオ 電子レンジ テレビ
台所用品: フライパン やかん 鍋(なべ) 包丁(ほうちょう)
文房具: ものさし 万年筆 はさみ 筆(ふで)
乗り物: オートバイ 飛行機 トラック ヘリコプター
衣類: スカート コート ドレス ズボン
大工道具: ペンチ カナヅチ ドライバー ノコギリ
家具: ベッド 机(つくえ) 椅子(いす) ソファー
(イ)分類: 武器、体の一部、花、野菜、果物、昆虫、鳥、動物、楽器、電気製品、台所用品、文房具、乗り物、衣類、大工道具、家具の16の分類をまず覚えます。
(ロ)それぞれの分類に属する4つの物を覚えます。
(ハ) (イ)と(ロ)を何も見なくても言えるように訓練します。 毎日2回ほど行うと良いでしょう。 これを約2ヶ月間続けて、認知機能検査を受験します。 検査のとき「パターンD」などと書いてあるので、それも手がかりになります。 認知機能検査は短期記憶が効(き)くのでこの訓練で結果が良くなります。 (長期記憶は遺伝で決まるので、努力はほとんど効きません。)
本番の検査のときは、まずヒント無しで答案用紙に書きます。 次にヒント (武器、体の一部などの分類。)を参考にして答案用紙に書きます。 ヒント無しで答えたときの正解の方が点数が大きい。 漢字、ひらがな、カタカナで答えを書いてOKです。 答えの順番は自由です。 自信がない答えも書きましょう。
数字の一覧表があり、たとえば2と5と8に斜線を引いてくださいという問題が出ます。
これは認知機能検査の点数には関係ありませんのでゆっくり答えを書いてOKです。 これは先程 (さきほど)の絵を覚えてから少し時間を置くために行います。
なお、答案用紙には
(a)名前
(b)生年月日
(c)性別
(d)普段の車の運転状況 (週に1回以上運転、月に2回程度運転、月に1回程度運転、2、3ヶ月に1回程度運転、ほとんど運転しない など。)
を書くページもあります。
正常と認知症の境目(さかいめ)近く (灰色状態)の人は多いでしょう。
完全に痴呆症の場合は上記の訓練法では効果はないと思われます。
しかし、灰色状態のときは上の訓練法がおおいに効果を発揮 (はっき)するでしょう。
頭脳明晰 (ずのうめいせき)の場合も、検査場で緊張して普段の能力を発揮できないこともあるでしょう。 そのときにも上記の訓練法は有効と思われます。
皆様の成功をお祈りいたします。