高齢者の移動手段、原付スクーター、シルバーカー、電動アシスト自転車 (自転車、手押し車、歩行器、車椅子、電動車いす、歩き、自動運転車)








「高齢者の移動手段」

車道を走る
歩道を進む
歩けるうちはまだまだ良いが


「高齢者」

人数増えて老人パワー
気持ちは皆(みんな)若いです
どんどん動いて長生きしましょう


 <はじめに>
 高齢になると能力の個人差が大きくなります。 約 90 歳でも安定して自動車運転をできる人もいます。 80 歳で約 1/4 の人が自動車運転をしているそうです。
 自動車運転をやめる理由は視力の衰 (おとろ)え、痴呆症 (ちほうしょう)などでしょう。 視力の衰えは早めに眼科に行って、たとえば白内障の手術などで回復することも多い。 痴呆の場合はまだ良い治療法がないようです。 症状の進行を遅くする薬などはあります。
 将来、自動運転車が普及すると高齢者は大 (おお)いに助かるでしょう。
 自力 (じりき)で移動しない場合は、バスやタクシーを利用します。 地方自治体によっては高齢者のバス料金を補助金で割安 (わりやす)にしているところもあります。 料金は割り高ですが、タクシーも便利です。 いつも家に迎 (むか)えに来るタクシー会社を決めておくと良いでしょう。
 家にいて食事・料理の材料・日用品などを宅配してくれるサービスもあります。 生活協同組合 (コープ)やコンビニ店などでもこのサービスを行っています。 ネット販売や通信販売、テレビショッピングなども良いでしょう。 移動販売車を用い、野菜・肉・魚・パン・日用品などを販売するものもあります。 移動が困難になるとこのようなサービスがありがたいでしょう。

 <車道を走る場合>
 治療しても視力が向上しないときは、四輪自動車運転免許から二輪の原付きバイク (スクーター)の運転免許に切り替 (か)えると良いでしょう。 後者は
視力の基準値が緩 (ゆる)いので運転できることがあります。 原付きスクーターは特に郊外・田舎 (いなか)などで使いやすいでしょう。 スクーターや自転車は雨の日は、傘 (かさ)でなく合羽 (カッパ)を使います。
 運転能力が落ちてくると、自動ブレーキなどの運転支援システムが付いた車に乗り換えるのも良いでしょう。 
できるだけ慣 (な)れたいつもの道路を車で走ると、事故が少なくなると思われます。 この道路は、どの地点が危 (あぶ)ないかが分かっているからです。 老人は車間距離を長めにして、右折の回数を減らすコースを選んで、通るようにすることも大切です。 夜間運転はまわりが見にくくなり、事故が多いのでできるだけ昼間の明るい時刻に車に乗りましょう。

 <歩道を走る場合>
 歩道を走ることができるものは、4輪の老人が座 (すわ)って運転するシルバーカー、電動アシスト自転車、自転車、買い物を入れる物が付いた手押し車、歩行器などです。 シルバーカーはゆっくり走るように作られています。 横断歩道を通るときのために、目印 (めじるし)の高めの棒 (ぼう)の先に旗などを付けたシルバーカーはより安全になります。 自転車に乗れる老人には「自転車」がお勧 (すす)めです。 
膝 (ひざ)が歩くと痛い人でも、自転車だと OK の人も多くいます。 老人が乗る自転車はサドルに座 (すわ)ったときに、両足が地面に着 (つ)くものが安全です。
 脚力が衰 (おとろ)えてきた老人や坂道が多い所では「電動アシスト自転車」が良いでしょう。 最近の電動アシスト自転車はリチウムイオンバッテリーが使われています。 このバッテリーを家などで充電して使用します。 特にスタートするときは加速が必要なので、電動アシスト自転車では楽になります。
 自転車などが無理な場合は、買い物を入れる物が付いた「手押し車 (ぐるま)」がよく使われています。 
ブレーキが付いたものが安全で便利です。 手押し車には疲れたときにはそれに座 (すわ)って休憩 (きゅうけい)するタイプのものも多くあります。
 
「歩く場合」はリュックサック (ザック)の中に買い物した物を入れて両手を空 (あ)けておくと便利で安全です。
 膝 (ひざ)などが痛いときは杖 (つえ)を用いることもあります。 
その人に適した杖 (つえ)の長さは整形外科などで決めてもらいます。 杖の長さは歩きやすさに大きく影響します。 杖にもいろいろあり、下部が 4 本足になっていて、安定が良いものがあります。 杖の最下部は普通ゴム製のキャップで、これは交換できるものが多い。 杖の本体は木製や金属製のものなどがあります。 金属製の杖は歩くときにカチャカチャと音がするものがあり、気になることもあります。 その点、木製の杖は単純な構造でお勧 (すす)めできます。
 もっと歩くことが辛 (つら)くなったときは「歩行器」を使います。 上から見ると U 字型をしているものなどがあります。 老人施設・病院などでよく使われています。 一人 (ひとり)でもこの歩行器を使って、道路での散歩を日課 (にっか)にしている人もいます。 頑張 (がんば)っていらっしゃいます。
 座 (すわ)って歩道を走るには「シルバーカー」を用います。 小さな 4 つのゴムのタイヤが付いています。 バッテリーでモーターを回して移動します。 ハンドルやブレーキ、小さなランプも付いています。 バッテリーの充電は家で行います。 シルバーカーはスズキなどの自動車メーカーでも製造・販売しています。
 「車椅子 (くるまいす)」を使える人もいます。 
100 歳以上の老人で、車椅子の車輪を自分の手で回 (まわ)して、移動できる人もいます。 電池とモーターで動く「電動車イス」もあります。 しょうがい者 (障害者)などによく使用されています。 バッテリーは家で充電します。 電動車イスは手元 (てもと)のレバースイッチなどを使って進行方向などを制御します。 商店・マーケットなどの中でも使用できます。

 <将来は?>
 バスやタクシーから先 (さき)に「自動運転車」になるでしょう。 人口の少ない地域の路線バスも自動運転車で人件費が少なくなり、維持 (いじ)できるようになるでしょう。 その後に個人の自動車も自動運転車になるでしょう。 車の運転が趣味の人達がいます。 そういう人たちのために人がハンドルを握 (にぎ)る自動車も、生 (い)き残り続けるでしょう。 ちょうど、今でもレコード盤 (ばん)を用いて音楽を楽しんでいる人たちがいるように。


LINK

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by 南陽彰悟 (NANYO Shogo)