不動産 換金性が良くない、建物は古くなるにつれて価値が下がる、これから人口が減ってくる(素人 (しろうと)は不動産で儲 (もう)けるのはかなり難しい、土地は急いで売りたいときには値段が約 1/3 に下がる、これから人口が減ってくるので空き家 (あきや)が増える)
「不動産の購入」
高い買い物
慣(な)れなくて
いろいろ大変
「土地」
買うときよりは
売るときが
労力いるな
「不動産」
普通の人は
売買は
一生に 1 度だけ
<はじめに>
若い頃 (ころ)勤め先の年上の人が「不動産は換金性が悪い。」と言いました。 当時は土地が値上がりしていました。 別荘地の販売もよく行われていました。 私は興味がなかったので、「そうですか。」と思いました。 確かにいつまでも「土地を売ります。」などの看板 (かんばん)が立っているのをよく見かけます。 場合によっては同じ土地に
2 社の不動産屋の土地売りの看板が立っているところもあります。
50 年近く前の今のつくば市は研究学園都市の建設が始まったばかりでした。 杉林や雑木林 (ぞうきばやし)、畑、田などが多くありました。 東京から研究所などが移転してきました。 職員は公務員宿舎に家族と住みました。 当時は土地の値段も安く、かなりの人達 (ひとたち)が宅地用に土地を購入しました。 市街化調整区域も多くありました。 そこには家は原則として建 (た)てられません。 住宅地として開発され販売されているものを多くの人が買いました。 私も労住協が売り出した建売住宅を見に行き、抽選 (ちゅうせん)があったので応募しましたが、クジに落ちて買えませんでした。 それから不動産の購入にはほとんど関心がありませんでした。 学園都市は発展しましたが、中心部から遠いところの土地の価格はほとんど値上がりせず、郵便局の定額貯金をした方が利益があると言われました。 土地を広めに購入して値上がり利益を考えていた人も少数ですがいました。 購入した土地に貸家を建てたり、貸事務所のビルを建てた人もいました。 つくば万国博覧会が開かれた
1985 年頃 (ごろ)が一番このあたりが栄えた時代でしょう。 住民が 40 歳代になると、予 (あらかじ)め買っておいた土地に自宅を建てることが多くなりました。
2005 年に東京 秋葉原からつくば駅まで新鉄道のつくばエクスプレスが開通し新たな発展が期待されました。 2011 年の東日本大震災の後、公務員宿舎の大部分が取り壊 (こわ)されることになりました。 これでつくば市が新しい時代に入ったと言えるでしょう。 時代とともに変化が大きかったつくば市を見ていると、不動産関係の流れが分かりやすいと思われます。 素人 (しろうと)には不動産で儲 (もう)けることはかなり難 (むつか)しいようです。
土地を売るのも場合によってはかなりの時間がかかります。 急いで売りたいときには不動産屋に土地を売るという方法があります。 これだとすぐに販売することができます。 しかし、そのときは土地の価格が通常の売り買いのときの価格の約
1/3 になります。 急ぐと利益が大幅に小さくなります。 このことは知っていたほうが良い。
これから日本の人口は少なくなります。 それに伴 (ともな)い空き家 (あきや)が多くなると予想されています。 古い住宅を購入しリフォームして住む人々 (ひとびと)が増えるでしょう。 特に地方都市では、貸家は建設してから約
10 年経 (た)つと入居者が少なくなり、空き室 (あきしつ)が多くなるようです。 そのときリフォームなどの対策が必要になります。 散歩しているとこのような古い賃貸住宅をよく見かけます。
<まとめ>
最近は古い家を解体して更地 (さらち)にしたり、そこに新築の家を建てているところを割 (わり)とよく見かけます。 古い住宅地の新陳代謝がこのようにして行われているようです。 住居は一生で
1 番高額な買い物で、 2 番目は自動車の購入とよく言われます。 先のことは分かりにくいので不動産の購入はなかなか難 (むつか)しいと思われます。