一つの事例だけから判断しない、その条件が異なることがある(重要な決定にはいろいろ情報を集める、1つからは判断しない、その背景の条件がいろいろある、条件によって結果が異なる)








「1つの事例からだけでは判断しない」

直接に聞いた話は
印象に残る
重要な決定は情報集めて



 <はじめに>
 身近な人から道具や家庭の器具、病気の治療などの話を聞くことがあります。 たとえば風呂の電気給湯機の故障 (こしょう)や遠近両用メガネに慣 (な)れなかった、病気の治療で手術をしたが良くならなかったことなどです。 身近な人からの話は印象深いものです。 参考にはなります。 しかしそういうこともあると解釈すべきです。 条件が異なれば結果は異なります。

 (1)遠近両用メガネを買ったが慣 (な)れなくて使うのを止 (や)めたという話
 メガネチェーン店などでは遠近両用メガネの値段も安くなっています。 遠近両用メガネの設計も時代とともに進歩しています。 遠近両用メガネに慣れなかった話を聞いても、いつ頃 (ごろ)に買ってだめだったのかなどを聞くことが大切です。 何十年も前の話のこともあります。 慣れやすさの個人差もあります。 レンズのメーカーによる差もあるようです。 それぞれ条件が異なるのです。 条件によって結果が異なるのは当然のことです。

 (2)風呂 (ふろ)の電気給湯機が故障 (こしょう)して、部品がないので何十万円かけて新品と交換した話
 このような話は2人に聞きました。 複数の人に聞いた話は説得力が増します。 3人めの人に聞いた話は風呂の電気給湯機が約20年間動き続けた。 ようやく壊 (こわ)れたので新品と交換したというものです。 機器の寿命は同じ機種でもかなりのバラつきがあります。 運不運もあるでしょう。 

 (3)病気の治療などの結果の話
 あの病院で骨の手術をしたが良くならなかった。 麻痺 (まひ)が残った。 このような話は心に響 (ひび)きます。 後で週刊誌にこの病名の記事が載 (の)っていました。 それにはこの手術をすると痛みは取れても麻痺 (まひ)が残ることが多いと書いてありました。 手術をするかどうかはいろいろ医者から聞いたりして慎重に決めたほうが良いのでしょうね。

 <まとめ>
 人から聞いた話は参考にはなります。 しかしそれだけでは重要な決定には不十分のことも多いでしょう。



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「筑波山」と「筑波山登山コース」 by 南陽彰悟



by 南陽彰悟 (NANYO Shogo)